養蜂技術

ミツロウの上手な塗り方(ニホンミツバチ誘引用)

なぜミツロウを塗るとよいのか

ニホンミツバチの分蜂群は、別の群が棲んだ後の巣穴や巣箱に好んで入居する習性があります。そのため待ち箱を仕掛ける際に、古い営巣の痕跡を模してミツロウを塗り、匂い付けをすると誘引効果が高いのです。

ミツロウはこすりつける?溶かして塗る?

どちらの方法で塗っても効果があります。しかしこすりつける方法は、気温が10度台の寒い時期にはミツロウが硬すぎてなかなかうまくいきません。ドライヤーやアイロンで巣箱の側を温めておくなどの工夫が必要です。屋外に置いた巣箱にミツロウを塗るには家電製品は使えません。カセットボンベ式バーナーを使ってミツロウを溶かして塗るのが一般的です。

分蜂が始まる1ヵ月〜2ヵ月前にミツロウを塗っておくと分蜂群が入る確率が高くなります。(東京の場合、2月中旬〜3月中旬)

この記事のねらい

カセットボンベ式バーナーは持ち運びには便利ですがミツロウや巣箱を焦がしやすいという難点があります。ミツロウが燃えると匂いも薄まって誘引効果が下がります。この記事では、できるだけミツロウを焦がさず塗れる方法を解説しています。現場でのマニュアルとしてお使いください。

バーナーの火は風に弱いので風がある日の作業はやめましょう。

忘れてはいけないもう一つのポイント

ミツロウを塗ったら、ミツバチが見つけやすいように巣門を少し広めに開けておいてください。(通常6mmを10mmていどに)

ミツロウの上手な塗り方〜ニホンミツバチ待ち箱の誘引用〜