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けさウェザーマップから最新の16日間予報が発表されました。

これによると、少なくとも来週の中頃、29日(水)頃までは晴れ間があっても曇りや雨の傾向が続き、特に今週末の土日は広く大雨となるおそれもあります。

また目立つところでは、福岡があす21日(火)から29日(水)まで9日連続で傘マークとなっている他、奄美地方とともに梅雨明けの可能性がある鹿児島でさえ不安定な天気が続き、今週末は雨の予報となっています。

このように多くの所で梅雨明けが平年より大幅に遅くなる可能性が高くなっていますが、東京や仙台など東側から北側の地域でより梅雨明けが遅れる可能性があり、8月にまでずれ込む可能性もなくはない状況です。

気象庁が発表している過去の梅雨に関する資料をみると、東京を含む関東甲信で8月まで梅雨明けがずれ込んだ年は過去4回あり、1982年8月4日、1998年8月2日、2003年8月2日、2007年8月1日となっており、もし今年がそうなれば13年ぶりということになります。(1993年は梅雨明け特定できず)

ただ来週以降の予報の信頼度をみると、雨予報での信頼度は比較的高くなっているものの、全体の信頼度ではC~Eが目立っており、予報が大きく変わる可能性も考えられる状況です。そしてこの予報を難しくしているのが太平洋高気圧の勢力予想です。

来週の太平洋高気圧はどうなる?

きょうからあす21日(火)にかけては、西日本を中心に太平洋高気圧が張り出す予想で、夏特有の夕立はありますが、晴れ間が広がり、真夏日という所が多くなるでしょう。

ところが今週の後半は南の海上へ高気圧が退き、特に今週末の土曜、日曜頃は梅雨前線の活動が活発となる計算で、広く大雨となるおそれもあります。

この週末頃までおおむね計算は揃っているのですが、来週になると、再び太平洋高気圧が本州付近へ張り出す計算はあるものの、前線がしつこく残る計算や北からオホーツク海高気圧が張り出し、再び曇雨天で低温傾向になる計算など、かなりばらついている状況です。

ですから、これが予報の信頼度を悪化させているのですが、もし来週の後半になっても、太平洋高気圧は西日本方面へしか張り出さず、北からオホーツク海高気圧が張り出すような事態となると、関東甲信や東北の梅雨明けはさらに先延ばしとなり、8月にずれ込む可能性も出てくることになります。

このあたりはまだしばらく様子をみなければ、どちらに転ぶか予想がつかない状況です。